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「金閣寺に密室(ひそかむろ)」 [ダンナの本棚から]
うちのダンナはトンデモ本系や雑学の本以外に、ミステリー・推理小説が好きです。赤川次郎さんや内田康夫さんがメインですが、鯨統一郎さんの著作も好きです。
「金閣寺に密室(ひそかむろ)」は私が読んだ鯨統一郎さんの本のなかでは、いちおしです!
謎解きをするのは、なんと一休さん!
アマゾンに画像がなかったのでスキャンしました。
とんち探偵・一休さん金閣寺に密室(ひそかむろ) (祥伝社文庫)
- 作者: 鯨 統一郎
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2002/08
- メディア: 文庫
一休さんといえば、子供のころにアニメをご覧になった方も多いでしょう。私もアニメを見て育ちました。
だから、この本を読むとびっくり!
一休さんは、ちょっと人をくった物言いをする15歳の少年として登場します。しかも京言葉なので、アニメとかなり違った印象です。知恵ものなのはもちろんですが、15歳とは思えないほど物事に通じています。
そして、アニメの「一休さん」でのイメージを大きく覆すのが将軍様・足利義満公!!
アニメでは桔梗屋さんと組んで一休さんを困らせもしますが、憎めない人物でもありました。が、この本では気に入った女性がいれば、それが家臣の奥さんであろうと強引に召し上げて妾にしてしまう色狂いの親父なのです!! しかも、かたちだけは出家して法衣着てます。そして、溺愛する義嗣を帝位につかせようとあれこれ策略をめぐらせております。(こっちのほうが史実に近いのか?)
そんな義満が、金閣寺で死亡しているのが見つかります。
タイトルに「密室(ひそかむろ)」とあるとおり、事件がおきたのは密室。
自殺か他殺か!? 一休さんの推理は?
推理ものなのであまり詳しくかけませんが・・・
作中に一休さんのおなじみのとんちのエピソードがうまくちりばめられていて、事件とは関係なさそうなそれぞれのとんちや謎解きが、実は事件の解明に結びついています。
一休さんといえば、なくてはならない蜷川新右衛門も登場。新右衛門さんと一休さんの出会いのときの問答でも、一休さんの知恵者ぶりが鮮やかに描かれていて、好きなシーンです。
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