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「東京魔方陣」 感想1 [ダンナの本棚から]

東京魔方陣―首都に息づくハイテク風水の正体 (河出文庫)

東京魔方陣―首都に息づくハイテク風水の正体 (河出文庫)

  • 作者: 加門 七海
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1997/10
  • メディア: 文庫
この本だけを手に取ると多分「?」だらけになるので、「大江戸魔方陣」を読了してから読みましょう。

著者の調査対象はいったん関東を離れて、紀伊に向かいます。江戸を守護する結界が熊野神社によって形成されていること、紀伊和歌浦と東京・浅草周辺に共通の地名が多くあること、これから紀伊と江戸との結びつきは明らかだったからです。
少々残念なのは、関東在住の著者の都合により、紀伊の調査は地図と文献によるものであること。加門さんが実際に出向けば、さらなる発見があったかも知れない。(たしかに調査範囲が広く、容易ではないだろうか、出版社も協力すればいいものを。)

それはともかく、著者が導き出した紀伊半島の魔方陣は、規模が大きく美しい、感嘆すべきものでした。この魔方陣は、この地にあった神社群(魔方陣)に、天海僧正が新たに和歌浦東照宮(こんなことろにも、東照宮があったのか。関西人のくせに知らなかった。)を要として加えることで、霊的な力を徳川のものとして取り込み、江戸へと供給している。
霊的なパワーなんてものを信じない人でも、魔方陣を形成するために置かれた和歌浦東照宮の位置の正確さには驚くはず。他のすべての神社の位置もすべて正しく把握したうえで、その場所に造営されたとしか思えない、そういう位置にあるのです。古くから驚くほど精度の高い測量技術があったってことですね。

そして、紀伊と江戸を結ぶ魔方陣も存在しました。著者が提示していながら、「大江戸魔方陣」では謎のままだった、江戸における『四神相応の「玄武」に相当するのはどこか』という疑問にも決着を見ています。

このあとは、徳川幕府が終わりを迎え、かつての徳川の居城が皇居となってからの話となるのですが、朝廷は敵とみなしたものに容赦ないというのが、よくわかりますよ~。
長くなるので、続きは後日に。


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