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「ダ・ヴィンチ・コード」小説と映画 [うさぎの本棚]

なんてこったい!!
やっとDVDで「ダ・ヴィンチ・コード」を見たのだけど、あの悪の組織は何なの!?

アメリカさんは、はっきりした悪者と正義の味方という図式でしか映画を作れないのか、それとも・・・

小説のなかで『バチカンがオプス・デイを切り捨てたために、アリンガローサ司教が追い詰められた』という設定が、宗教的にまずいのだろうか!?

映画の中では、アリンガローサ司教をカトリックの中の「闇の評議会」(←これは映画だけの設定)に属する悪者にしたててしまったけど、小説では信仰心の厚い立派な人物だったのよ~~~!!
「オプス・デイ」は一途な信仰心を「導師」に利用されてしまった被害者でもあったのです。
原作では、アリンガローサはあやまって自分を撃ってしまったシラスが、自分たちがだまされたと知って復讐心に燃えるのを制してます。
「わたしから学ぶことが何もなかったとしても・・・・・・これだけは覚えておきなさい。赦しの心は、神がお恵みくださった最高のものだ。シラス、祈りなさい」と・・・。
アリンガローサ司教は自分たちを欺いた者を憎んだり、神を恨んだりすることはなく、教えに忠実な、尊敬に値する人物として描かれているのです。

小説ではシラスが信仰に目覚めるにいたった過程も共感できたし、彼が殺人を犯してまで聖杯を手に入れようとしたのは、何よりも恩人であるアリンガローサを助けたかったがためなのだと思えます。
人物の行動の背景にある経緯や感情に言及せずに、映画ではアリンガローサ司教とシラスが一方的に滅ぼすべき悪に仕立てられてしまったことが残念です。ついでに、犯人逮捕のために猛進するファーシュ警部も、冷たい人物ではなかったのよ。

アメリカ映画が政府の片棒かついでるのは知ってるけど、物事の背景を考えずに『自分たちに仇をなすものは、叩き潰すべき悪』だと刷り込んでるようで、ちょっと気分が悪くなりました。小説を読んでいなければ、私もこの映画を素直にエンタテイメントとして楽しめたのだろうけど・・・。

映画は見たけど小説は読んでいない人は、是非小説を読んでほしいです。
翻訳がいいので、とても読みやすいし、「謎解き」も本のほうがじっくり楽しめて、暗号の巧妙さに感嘆できると思います。そしてソニエールの愛情や、ソフィーがとりもどす「家族のつながり」も。
ダン・ブラウン自身がアイデアに優れているだけでなく、筋立てや人物の書き方がうまい人(ヒロインに関してはなぜかもひとつな気がするけど)だとわかるのではないでしょうか。
ウェストミンスターでクリプテックスの暗号をつきとめるためにラングドンが思索にふけるシーンだって、映画よりきれいな描写なのよ~!

とにかく映画よりも小説のほうが暖かい気持ちになれると思います。
ダン・ブラウンは小説の中で、教会のはるか昔の教えが現在の社会にあわなくなっていると書いてはいるけど、宗教が無用なものだと切り捨てたりしてないと思えました。
シラスの最期は、『罪人があっさり平穏な気持ちで天に召されていいんか?』と思わないでもないけど、「救い」とはこういうことなのかな~と、クリスチャンでない私にも感じられたもの。


コメント(2) 

コメント 2

みみちゃん

こんにちは。
俺は残念ながら小説の方は読んでないんですが、
映画の「ダ・ヴィンチ・コード」は大傑作だと思っています。
映画は小説と違って、ページを戻すことができないので、
主題以外の構成をシンプルにしないと、観客が混乱するんですね。

個人的な主観で見たときに、
同じレベルの大傑作に「オリエント急行殺人事件」がありますが、
これも小説(アガサ・クリスティの「オリエント急行の殺人」)と
映画では中盤以降の展開がまったく異なります。
小説には小説の、映画には映画のよさがあると思いますよ。
by みみちゃん (2008-11-15 11:09) 

うさぎりんご

あの分量を2時間程度にまとめるには、どこか削ったり変更したりはしなくちゃいけないのは当然なんですけど、小説ではシラスが印象的な人物なので単なる悪役にされてしまうと「え~っ!?」って思ってしまうんですよ・・・。
見る順序が逆だったら、私もきっと素直に楽しめたと思います。
by うさぎりんご (2008-11-15 23:40) 

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